医師におすすめの資産形成「つみたてNISA」とは?
少額から始められるつみたてNISAは、投資初心者やまとまった投資資金がない方でも比較的スムーズに運用できます。つみたてNISAでは決まった商品を一定額ずつ自動購入でき、また利益に税金がかからないため、将来に備えて安全かつ効率的に資産を形成したい場合にもおすすめです。
医師は仕事が忙しいうえに何かと支出も多い職業ですが、つみたてNISAで賢く資産運用している医師も少なくありません。当記事ではつみたてNISAの概要から医師がつみたてNISAを利用するメリット、つみたてNISA利用時の注意点まで詳しく解説します。
目次[非表示]
- 1. つみたてNISAとは?
- 2.医師がつみたてNISAを利用するメリット5選
- 2.1.投資から得た運用益・分配金が最長20年間非課税になる
- 2.2.少額投資ができる
- 2.3.買いのタイミングを判断する必要性がない
- 2.4.自分のタイミングでいつでも換金できる
- 2.5.ドル・コスト平均法による効果が期待できる
- 3.つみたてNISAを利用する際の注意点
- 4.まとめ
つみたてNISAとは?
2018(平成30)年に始まったつみたてNISAは、少額からの長期・積立・分散投資に特化した非課税制度です。
通常の課税口座を使って投資信託を運用した場合、投資のタイミングや商品などをうまく見極められず損をすることがあります。また、投資信託を運用して得た利益には約20%の税金がかかります。例えば毎月3.3万円を利回り4%で20年間運用して得られる利益の目安は約412万円ですが、課税後手元に残る額は約330万円です。
一方つみたてNISAの非課税投資枠は年間最大40万円、非課税投資枠内で得た利益は最長20年間非課税となります。一度商品を選ぶと定期的かつ自動的に一定額を買い付けてもらえるため、自らタイミングを決める必要はありません。さらにつみたてNISAで指定できる商品は長期の積立向きのものに限られており、低リスクでの運用が可能です。
つみたてNISAを始める場合は、まず銀行や証券会社などでつみたてNISA口座の開設手続きを行います。その後買い付けたい商品と買付額を選ぶと自動的に買付が行われ、非課税期間が過ぎると保有した商品は他の課税口座に払い出されるため、難しい手続きは必要ありません。
つみたてNISAと一般NISAの違い
つみたてNISAと一般NISAの主な違いは、次の通りです。
つみたてNISA |
一般NISA |
|
年間非課税投資枠 |
40万円まで |
120万円まで |
非課税期間 |
20年まで |
5年まで |
投資方法 |
積立形式のみ |
制限なし |
投資対象商品 |
投資信託 ETF(上場投資信託) |
個別株式 投資信託 ETF REIT(不動産投資信託 |
ロールオーバー |
なし |
あり |
ロールオーバーとは、非課税期間終了時に口座内の商品を翌年の非課税投資枠へ移すことです。つみたてNISAは一般NISAよりも非課税期間が長い代わりに、ロールオーバーができません。また、次の条件を満たす商品のみを買付対象とすることで安全な長期・積立・分散投資が可能となっています。
信託期間が20年以上、または期限なし 販売手数料なし 分配頻度が毎月ではない 信託報酬が低率 金融庁の認可を受けた |
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医師がつみたてNISAを利用するメリット5選
医師は勤務時間が不規則だったり勤務時間外も研究活動などで忙しかったりすることが多く、投資のために時間や体力を使いにくいことも少なくありません。
しかし、つみたてNISAであれば忙しい医師でも比較的スムーズに運用できます。
ここでは、医師がつみたてNISAを利用するメリットについて解説します。
投資から得た運用益・分配金が最長20年間非課税になる
一般的な課税口座で投資をして利益を得た場合、最終的には利益の約8割しか手元に残りません。しかし、つみたてNISAの運用益や分配金は最長20年間非課税となります。そのため、本来税金として引かれるはずだった利益を再運用し効率よく資産を増やせるでしょう。
つみたてNISAの利用には年齢の上限がなく、2042(令和24)年までであればいつでも投資を始められます。自身の老後や子どもの進学などを見据えた長期投資にも、つみたてNISAがおすすめです。
少額投資ができる
投資初心者や資金の少ない方にとって、いきなりの高額投資は不安なものです。しかしつみたてNISAでは最低積立額を100円や1,000円などに設定でき、生活に大きな負担をかけずに根気よく投資を続けられます。最低投資額は金融機関ごとに異なるため、事前に調べておくことが大切です。
ある程度投資に慣れてきたら、途中で積立額を変更することもできます。積立額の変更回数に制限はないため、「ボーナス月は積立額を増やす」「収入が減ってきたから積立額を減らす」というように柔軟に運用してもよいでしょう。
買いのタイミングを判断する必要性がない
一般的な投資では、売買のタイミングの見極めが結果を左右すると言っても過言ではありません。また、自分の投資スキルを過信して大金をつぎ込んだり損失を取り返そうと無理をしたりして失敗することもあります。とは言え、忙しい医師にとって投資情報をこまめに収集し売買のタイミングを決めることは難しいものです。
つみたてNISAは、一定期間ごとに決まった額を自動的に積み立てることでリスクを分散します。そのため自分で買付のタイミングを決める必要がなく、長期投資を続けつつ安心して仕事に集中できます。
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自分のタイミングでいつでも換金できる
医師は他の職業と比べて平均収入が高いものの、出費が多く貯金が難しい職業でもあります。主な出費として学会の年会費や学会参加費、医局費、そして医師同士の付き合いにかかる交際費などが挙げられます。また、開業医であれば高額な医療機器を購入する機会も少なくありません。
つみたてNISAは、積み立てた資産を好きなときに換金できます。つみたてNISAである程度の額を積み立てておけば、仕事はもちろんライフステージの変化によってまとまったお金が必要になったときなどにも役立つでしょう。
ドル・コスト平均法による効果が期待できる
ドル・コスト平均法とは、1日単位で価格が変わる投資商品を定期的に一定額ずつ買付る方法です。ここではある商品を月10,000円分ずつ、6か月かけて買い付けると仮定します。
1月 |
商品単価2,000円/買付数5口 |
2月 |
商品単価2,500円/買付数4口 |
3月 |
商品単価1,000円/買付数10口 |
4月 |
商品単価2,000円/買付数5口 |
5月 |
商品単価1,000円/買付数10口 |
6月 |
商品単価2,000円/買付数5口 |
6月時点での総買付数は39口、評価額は商品単価2,000円×39口=78,000円です。合計元本60,000円に対して18,000円の黒字を出すことができ、平均買付単価は60,000円÷39口=約1,538円となりました。
この例で元本60,000円を使って2月に一括買付した場合、買付数は60,000円÷商品単価2,500円=24口となります。しかし、買付後に値下がりしてしまい、6月の評価額は商品単価2,000円×24口=48,000円でした。結果的に元本60,000円に対して12,000円の赤字となり、買付単価もドル・コスト平均法の平均単価を1,000円近く上回りました。
この例のように、ドル・コスト法を用いることで平均買付単価が下がり、「高いときにたくさん買ってしまった」などのリスク軽減に役立ちます。
つみたてNISAを利用する際の注意点
つみたてNISAはメリットが多く、医師はもちろんあらゆる方に人気ではあるものの、リスクが全くないわけではありません。つみたてNISAを利用する際の主な注意点は、次の通りです。
●元本割れのリスクがある
つみたてNISAは安全な投資方法と言われますが、投資商品の価格が下落して元本を下回る「元本割れ」のリスクもゼロではありません。事前に投資のしくみをよく理解しておくこと、投資額が少ないからと油断せず無理のない範囲で投資することが大切です。
●損失が生じても税制上の恩恵が受けられない
つみたてNISAで出た利益は非課税となる反面、損益通算ができない点に要注意です。仮につみたてNISAで10万円の損失を、ほかの課税口座で10万円の利益を出した場合、両者を相殺することはできません。そのため、実際の利益はプラマイゼロであるにも関わらず課税口座の利益10万円分に課税されてしまいます。また、つみたてNISAでは損失を3年間繰り越せる「繰越控除」も利用できません。
まとめ
つみたてNISAでは、金融庁が安全と認めた投資商品を毎年40万円の範囲内で買い付けることができます。一度商品を選べば一定額ずつ自動的に買い付けることができ、買付商品の運用によって得た利益には最長20年間税金がかかりません。これらの理由から、つみたてNISAは投資初心者や忙しい方にもおすすめできる資産形成と言えます。
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