投資や節税を始めたいと思ったらまず検討したい3つのこと
『稼げば稼ぐほど税金が高くなっているので、何とかしたい』
『資産を増やしていきたいが、リスクはあまり取りたくない』
『勤務医ままでも節税できる方法はあるのだろうか?』
そう思われている方も多いのではないのでしょうか? 結論からお伝えすると、勤務医の方が、開業や一般法人の設立など、手間や多額の初期投資を要する手法を用いずに節税を行うことは可能です。
今回は、ご勤務医の方でも比較的低リスクで行うことのできる3つの手法をご紹介します。
まず始めにご理解いただきたいのが、リスクが全く無い金融商品は存在しません。
代表的な例として、保険はリスクが低く安心だと思われがちですが、保険金の額は原則一定ですので、もしお金の価値が今の10分の1になってしまったとしても、支払われる保険金の額は変わりません。
例えば、その保険がお子様の大学進学費用を目的として3000万円の学資保険に加入した場合、インフレが進み、お子様が大学入学時点では、入学金のみで5000万円かかるという世の中になってしまったとしたら、保険に加入した目的は達成できなくなってしまいます。
このように、保険はインフレに弱いというリスクを持った金融商品なのです。
例に挙げた保険に限らず、どの商品にもリスクは必ずあるということを念頭にご覧頂ければ幸いです。
初めて節税について考えられる方や、あまりリスクを許容できないという方は、まずは公的な減免制度の活用から検討されることをお勧めします。
目次[非表示]
- 0.1.■確定拠出年金(iDeCo・401k)
- 0.2.■NISA
- 0.3.■ふるさと納税
- 0.4.■まとめ
■確定拠出年金(iDeCo・401k)
まず、節税や将来のための資産形成を始めたいとお考えの方にお勧めなのが、確定拠出年金です。最近では取り組まれている医師の方が増えてきましたが、確定拠出年金とは、加入者が毎月一定の額を掛け金として支払い(上限あり)、自分で金融商品を決定し、運用するものを言います。そのため、運用実績に応じて、将来受け取れる金額も変わってくるという商品特性があります。
確定拠出年金の掛金は「小規模企業共済等掛金控除」の対象となるため、老後の資産形成ができるだけではなく、節税効果も得ることができるというメリットもあり、所得税率の高い人ほどその節税効果が高くなります。
キャリアによっては、退職金が期待しにくい場合もあるかと思いますので、節税もできて、退職金も準備して退職所得控除も活用でき、運用益も非課税と、掛けて良し、運用して良し、受け取って良しと、一石三鳥の手法です。 デメリットとしては60歳まで掛けたお金が引き出せないことが挙げられます。そのため、無理のない範囲内で拠出額を設定されることをお勧めします。
■NISA
NISAとは『少額投資非課税制度』のことを言い、毎年120万円以内の投資で得た収益であれば、課税されないという投資商品となります。
NISAも確定拠出年金と同じく少額から始めることができるので、初心者の方やリスク低く始めたい方には取り組みやすいものとなります。
また、確定拠出年金とは違い、いつでも引き出しが可能となることもメリットの1つと言えます。 さらに、つみたてNISAを活用すれば、毎年の積立上限額は40万円と多くはありませんが、最長20年間積立運用することが可能です。NISAと比較すると、つみたてNISAは投資適格とされた商品(公募株式投資信託やETFなど)のみに投資対象が絞られ、購入方法も積立のみと、選択肢が限られている分、投資初心者の方にとっては、投資対象や投資時期を迷わずに投資ができるというメリットがあるとも考えられます。
NISAもつみたてNISAも、非課税なのは運用益の部分のみとその節税効果は限定的ですが、節税目的ではなく、資産運用や資産分散の第一歩として活用されてみてはいかがでしょうか?
■ふるさと納税
ふるさと納税とは、応援したい自治体に寄付をすることで、所得税や住民税の控除が受けられる制度で、多くの自治体がお礼の品として特産品を準備されているため、控除を受けながら特産品を堪能できる魅力的な制度です。
ふるさと納税は、厳密には節税ではありませんが、所得に対する上限までであれば、2,000円を超える部分は全額控除の対象となりますので、まだ始められていない方はぜひ取り組まれることをお勧めします。
■まとめ
今回は、投資初心者の方やリスクをあまり取らずに税金対策を行いたい方にお勧めの手法を3つご紹介しました。 現在、100年時代と言われている中で、老後と呼ばれる時間が延び、自由になる時間が増える反面、老後2000万円問題などと様々な課題も出てきています。そのような世の中において、将来の準備をしっかりしておくことで、少しでも未来への不安を軽減できれば、更に将来が楽しみになるのではないのでしょうか?
さらに詳しく学びたい、実践してみたいという方は、セミナーや無料相談も随時受け付けていますので、ぜひご参加ください。