物価が2%上がると…
こんにちは
ドクターズライフ安心倶楽部「創」コンシェルジュ 山田 です
本日は経済のお話しです
今年に入り日銀の黒田氏が打ち出したインフレ・ターゲット。
日銀の金融政策決定会合で、「物価安定の目標」として
消費者物価指数の前年度比上昇率「+2%」という目標が
提示されました。
具体的な数値目標として挙げられた
事実上のインフレ・ターゲットになります。
日銀は、デフレ脱却と維持的な経済成長の実現のための
政府・日銀の政策連携について、
政府と共同して公表することになりました。
最近も見てわかるように、
昨年末から株価上昇が物語っているとおり、
今回は政府も日銀も本気度全開のようです
失われた10年が失われた20年となり、出口のまったく見えない
デフレ不況となっていっている現状を打破するために、
デフレから脱却しようという気合が感じられますね。
ただ、私が気になる点が…
現実に物価が毎年2%ずつ上昇するような状態になってしまうと、
喜んでばかりもいられない可能性が出てきます。
経済のサイクル、いわゆる景気循環の事です。
景気が良くなって、働く人の給料が
年2%以上の率で上昇してくれれば何も心配いらないのですが、
昇給率が2%未満の場合、
実質的に給料は減っていくことになります
もちろん、預貯金も同様です。
金利が年2%未満だと、預貯金も実質的に目減りします。
また、公的年金については、
既に法律上で実質的に目減りが決まっています。
マクロ経済スライドによって、物価が2%上昇しても、
年金額は1.1%程度しか増えないので、
実質的には確実に目減りしていくことになるというわけです。
今回のインフレ目標は、
その2%という上昇率を優に越える経済成長率や昇給率、
預貯金の適用利率などが達成できて初めて、
一般の方も含め喜ぶことができますね
一方で、景気が悪い状態のまま物価が上昇することになり
スタグフレーションのような状態になれば、
経済は破綻の一歩を歩んでいくことになるかもしれませんね。
さて ここで、「スタグフレーション」と言いましたが
皆さんはご存知でしょうか?
スタグフレーションとは、スタグネーション(stagnation:停滞)と
インフレーション(inflation:物価上昇)を合成させた言葉で、
景気後退局面にありながらもモノ不足によりインフレの状態と
なることです。
例えば、1970年代のオイルショックの際に原油価格が4倍に
跳ね上がり、日本を含む多くの国がスタグフレーションに陥りました。
一般的に、不景気の中ではデフレの圧力がかかりやすい傾向にありますが、
賃金の上昇が見込めないにも関わらず物価が上昇することから、
最悪の経済状態となります。
いずれにせよ、インフレ目標が設定されてという事は、
少なからずインフレ傾向になることを目標にし動き出すことを意味しているので、
私たち一般の消費者は、物価上昇に負けない運用、
インフレで目減りしないものへの分散投資等について、
改めて考えていく必要があると言えますね。
今後はよりインフレヘッジを意識した運用を考えていくべきかもしれません。
例えば、国内株式、国内不動産、コモディティなども資産の一部に
なってくるのは、この先当たり前になってくるかもしれません。
日本人の私が言うのも変ですが、
昔よりはマシになっていますが、まだ日本人は
資産形成という言葉に対して、抵抗感がある人が多いみたいです。
何もしないで何かを待つリスクより、
何かして何らかのリスクを考えて行動する方が良いのではないか…
…と、私は思います
今回のこう言ったインフレ・ターゲットは、
皆さま自身の未来の考え方や行動の仕方について見直す
良いチャンス…かも、しれません
ドクターズライフ安心倶楽部 創
0120-43-5410
資産 コンシェルジュ
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