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「終身型個人年金保険」と「一括収入系資産」とは?

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「終身型個人年金保険」とは?

不労収入系資産の最後の商品は、 死ぬまで保険金が給付される「終身型個人年金保険」 いわゆる個人年金商品です。個人年金というのは、一定の保険料を納めると、 あらかじめ定めた年齢から「年金」を受け取れる保険商品のことですが、 一生涯受け取れる終身型と、65歳から75歳までという具合に 一定期間受け取れる定期型があります。

 現在の日本人の平均寿命は、男性で80歳、女性で86歳と言われています。 世界有数の長寿国となった日本では、死ぬまで年金が給付される終身型個人年金商品には、大きなメリットがあります。

 その反面で、生命保険会社にとっては大きなリスクと言えますので、 「終身型個人年金保険」の保険料は高い金額に設定されています。 そのため、保険会社では終身個人年金は数社しか取り扱っていません。

 たとえば、「10年保証期間付き終身年金保険」という商品では、 年金の受け取り開始から10年間は生死にかかわらず年金を受け取ることができ、 その後は終身にわたって年金を受け取れるタイプの終身年金保険です。

一例としては、35歳男性が月額約10万円を25年間(60歳まで) 積み立てるとなると、その間の支払総額は約3000万円になります。 60歳からの10年間の年金受取額が毎月13万円となり、 損益分岐年齢で計算すると23年(83歳)以上でプラスに働きます。 また、65歳時点で解約した場合の返戻率(利回り)は109%となり、 3270万円が支払われます。しかし、10年以内(45歳まで)に解約する場合は、 支払保険料より受取金が少なくなります。

「長生きリスク」の安心料として高いか安いかは 個人の判断によりますが、ある程度の資金も必要で時間もかかります。 この保険の最大のリスクは、「途中解約」「インフレ」です。

積立保険料は高くなりますが、払込期間をできるだけ短くする事が、 リスク軽減の方法といえます。どちらかと言えば、 将来安定収入が見込める勤務医向けの商品ではありますが、 現時点で資金に余裕のある30代の開業医なら、 将来の安定した収入として投資してみるのもひとつの方法と言えます。

401k、海外投資、生命保険……受取期間限定の「一括収入系資産」とは?

そもそもこの一括収入系資産というのは、 文字通り「一括」して収入を得られる資産形成法なのですが、 もう少し正確に言うとであるということです。

たとえば、60歳からの5年間、配当として受け取ることができる運用資産、 あるいは65歳から15年間、毎月決まった金額の年金が受け取れる といったように受取期間を限定したうえでの資産運用になります。

 現実的に考えてリタイア後の生活は、非常に長期にわたります。 元気でアクティブに動くことができる期間が10年程度あるのが一般的です。 そんな期間を収入の面でサポートするのが、 この期間限定の一括収入系資産と考えてもいいかもしれません。

 たとえば1000万円の現金がある場合、 そのまま預貯金として放置するのではなく、 生命保険や海外の金融資産に積極的に投資し、 最終的に10年間もしくは15年間かけて事業収入から 不労収入への収入転換の時点で、受け取るための原資として活用します。

 その場合、当然10年と15年とでは運用の方法が変わってきますので、 受け取る金額も変化してきます。 たとえば、毎月コツコツと積み立てていくタイプのものもあれば、 ある程度まとまった資金を投資して、高い運用成果を期待するものもあります。

 コツコツと貯めていくタイプのものもあれば、 節税効果もある「確定拠出年金(401kプラン)」などがお勧めです。

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