投資経験10年以上の人の考える順番・・・考えるべき要因を明確にする
こんばんは、資産運用 代表コンサルタントの川口一成です。
この記事の取り扱いについて、
長文です。
それと、内容がディープなので、興味の無い人は、読まない方がいいと思います(笑)
でも、価値がわかる人には、わかると思います。
そのことをご理解いただき、読んでくれる人はお読みください。
■投資経験10年以上の人の考える順番・・・ブレーンストーミングし、理想について考える
■ 投資経験10年以上の人の考える順番・・・ベンチマーキング・成功者と比較する
読んでない人は、続き記事なので、まずはお読みください。
今回で3回目になる「投資経験10年以上の人の考える順番」のテーマ。
このテーマの目的は・・・!?
『はじめて真剣に資産形成を考える人』のために、『投資経験10年以上の人の思考プロセス・検討方法』を伝え、『満足度の高い資産形成のスタート』を実現します。
ということを伝えたい!!ということです。
脳停止してしまいそうなテーマなので、丁寧に説明したいと思います。
では、
資産形成を成功させるには、「成功させる思考」が必要です。
「成功させる思考」とは、「思考の型」みたいなもので、言葉を換えると「考える順番」ともいえます。
これを理解せずに、例えば、「成功させるには、どうすればいいか?」
このようにいきなり結論も求めるような質問から考えても答えはでせません。
これは、「地球の環境問題を解決させるには、何が必要か?」という結論を求める質問をいきなり考えるようなものです。
素人には、絶対に答えを出せません。
出せる人は、すごいです。いたらすみません。
では、この質問を角度を変えて多面的にしていくとどうなるか。
「そもそも地球規模での環境問題の実態は、どうなっている?」
「今までの取り組みとその効果は?」
「環境問題を引き起こす原因とは?」
他にも、いくつもの質問を変えて、その質問によって、自分の足りない知識や情報を仕入れ、また、質問をして、答えを出していくプロセスが必要なはずです。
これを「思考の型」「考える順番」と表現しています。
「フレームワーク思考」とも表現しています。
答えにたどりつくまでの道筋を作り、順序立て、整理されたプロセスとして、組み立てて、少しでも、この思考によってあなたの資産形成に貢献をしたいと思っているのです。
しかも、この思考プロセスは、学校教育とは違い、答えは1つではありません。
複数の答えでもあり、解く人によって答えが変わることもありますから、人が※アイデンティティを発見していく過程に似ています。
私が、できることは、理論や考える順番を提示するだけです。
答えは、自分で発見するべきですし、そのプロセスも楽しいものです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ※自己同一性(じこどういつせい、セルフ・アイデンティティ(Self Identity))とは、自分は何者であり、何をなすべきかという個人の心の中に保持される概念。自我同一性(Ego Identity,じがどういつせい)と最初は言われ、後に自己同一性とも言われるようになった。時にはアイデンティティもしくは同一性とだけ言われる事もある。エリク・エリクソン(E・H・Erikson、1902年- 1994年)による言葉で、青年期の発達課題である。wikipedia より引用
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このテーマは、次の工程表の順序で説明してます。
↓
投資経験10年以上の人の考える順番
■ブレーンストーミングし、理想について考える←1回目はココです。投資経験10年以上の人の考える順番・・・ブレーンストーミングし、理想について考える
成功事例・先駆者の資産形成計画の目的や構想と、自分の意見との対比させ、自分の考えを膨らませていきます。
↓ ↓ ↓
■ベンチマーキング・成功者と比較する←2回目はココです。投資経験10年以上の人の考える順番・・・ベンチマーキング・成功者と比較する
構想やビジョンといった漠然的なイメージを具体的に数値化し、成功者と、予め重要なポイントとして整理している箇所と比較していきます。
↓ ↓ ↓
■考えるべき要因を明確にする←今日はココについてです。
「リスク許容度」「資金」「運用期間」目指すビジョンや目標」など、長期運用を継続させるためのルールを設定します。
↓ ↓ ↓
■ファイナンシャル・ゴールを設定する
考えるべき要因を検討した結果、目指すべき目的・目標を、より具体的・現実的に設定します。
↓ ↓ ↓
■資産運用手段を決める
考えるべき要因に配慮し、ファイナンシャル・ゴールを達成させる最善の運用方法を模索して、資産運用手段を決めていきます。
↓ ↓ ↓
■行動し継続させる。
計画づくりがゴールではありません。継続させゴールさせなければなりません。
資産形成の計画の立てる時に対して、投資経験10年以上の人なら、「いかに考えるか?」という視点で書きました。
数年単位で数千万円~数億円の投資判断を穏やかに判断している人の「判断基準」「思考プロセス」がわかるようになります。
そのような視点でご覧下さい。
~ここからが今回の新しい本文です~
続きの記事なので、まずは、コチラをお読みください。
1.投資経験10年以上の人の考える順番・・・ブレーンストーミングし、理想について考える
2.投資経験10年以上の人の考える順番・・・ベンチマーキング・成功者と比較する
考えるべき要因を明確にする
これまでの流れでは、ブレーンストーミングのプロセスで、理想を高めて、目指すべきビジョンや目的、目標の設定が中心のプロセスでした。
次のベンチマーキングのプロセスは、具体的な数字や成功者のレベルを数値的に把握し、建築の設計図のように、図面の中に数値的な要素を入れて、具体的な青写真を書くプロセスとなります。
この2つのプロセスを終えると、資産形成を長期的な視点で見ることができます。
現在にいながらも、心は未来に向いていますので、とても、心地よく楽しい雰囲気でこの2つのプロセスは行なえるはずです。
しかし、考えるべき要因のプロセスでは、自分という存在にスポットを当てていきます。
数多くの資産形成計画に立ち会ってきましたが、100人いれば100通りの性格や個性があるように、個人の「やりたいこと」「やりたくないこと」など、様々な好みがあります。
他にも「手間はかけたくない」「手間をかけてでも効率を上げたい」「短期で効果を上げたい」「長期でじっくり効果をつくりたい」など、価値観や考えもがあるはずです。
長期で、資産形成計画を作成し、継続的な行動をするには、このような好みや価値観に優先順位をつけ整理しておく必要があります。
ゆっくり説明していきます。
ここで重要のことを言います。
ほとんどの場合、この好みや価値観は、自分の都合の良い解釈がされています。
無意識に「ローリスク・ハイリターン」を望んでいたり、「少ない投資金で、大きな成果」を求めていたりと、現実の資産運用の世界ではありえない願望を持っていたりします。
このゆがみを、正すプロセスが、「考えるべき要因を明確にする」です。
価値判断のゆがみ
このゆがみを実感するケースとして、マイホーム購入の場面では多く見られます。
自宅購入を事例にだせば、資産形成よりも身近でしょうから、少しはわかりやすいと思います。
例えば、マイホーム選びでの考えるべき要因とは、「価格」「場所」「環境」「広さ」「新しさ」「グレード」が考えられることであり、それぞれの要因に対しての判断基準を持つことが大事です。
これら要因は、全て連動しているため、全ての要因に対して最高級を望むと、最高級の価格が設定されることになります。
価格に限界があるなら、「妥協できるところ・・・絶対に譲れないところ・・・」など明確していき、優先順位をつけることになるはずです。
価格を軸にして決めるのか?場所を軸にして選ぶのか?広さから判断するか?何を大切にして、何を優先したいのかを決めていくプロセスが必要なのです。
このような思考は、資産形成でも同じものだと考えてください。
では、資産形成検討の場面では、どのような考えるべき要因があるか?
順に出していきます。
1.「資金・投資金額」
2.「目指すべきビジョン・目標・グレード」
3.「関与・手間」
4.「リスク許容度」
5.「現在のリスク」
6.「運用期間」
これらは、全て連動して影響をしあっています。
「手間・関与」は、関与し手間をかけて資産運用に関わると、利回りや運用効果を高めることができます。
例としては、トレード系や、相場系で、常に市場を意識して、的確に判断を重ねていくと年利はよくなります。
逆に、投資一任契約のラップ口座や、投資信託は手数料を払うため、年利は、自分で株売買をするより少なくなります。
つまり、どのくらいの「関与・手間」にするのか?という自分の判断が必要になるのです。
同じように、1.「資金・投資金額」は、2.「目指すべきビジョン・目標・グレード」と、大きく連動します。
投資とは、手に入れたいものを手に入れるために使うお金です。
つまり目指すビジョンの規模やグレードと、それを得るために投資するお金が、連動するのは当然です。
このように、1つ1つの考えるべき要因に対しての判断が必要です。
連動する要素と比較して、自分らしいオーダーメイドを組んでいくのです。
この考え方は、賃貸マンション選び、就職活動など、あらゆる場面で出てきます。
「広い部屋で、駅に近い物件で、しかも都心がいい!」この希望には、家賃は高くするか、もしくは、古い物件を選ぶか、このような判断が必要なのと同じです。
「給料が高く、休日も多く、福利厚生も良いところがいい!!」この希望には、職業的な高い能力が必要になるはずです。
次回から、次のプロセス「■ファイナンシャル・ゴールを設定する」についいて書いていこうと思います。