医師が「激務」と言われる5つの理由|やりがいを感じる瞬間も解説!
医師の仕事は激務であるとよく言われていて、勤務時間も長い傾向にあります。実際に医師として働いていて、「激務」であることを実感している方は多いでしょう。
医師が激務と言われることには明確な理由があります。激務に辛さを感じている医師の方は、どうすれば状況を打開できるかを考えることが大切です。
今回は医師が「激務」と言われる理由と、激務であっても医師を続ける理由、将来の働き方が変化するかなどを解説します。
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目次
1. 医師の1週間あたりの平均勤務時間
2. 医師が「激務」と言われる5つの理由
2-1. 夜勤・当直勤務が多い
2-2. 急患・急変対応により勤務時間が変動するケースが多い
2-3. 突然のオンコールにも対応しなければならない
2-4. 慢性的な人手不足により他科のサポートもしなければならない
2-5. 給料が割に合っていない
3. 激務でも医師を続けられる理由は「やりがい」
4. 2024年の法改正で医師の働き方はどう変わる?
まとめ
1. 医師の1週間あたりの平均勤務時間
まずは、医師の激務を裏付けるデータとして、1週間あたりの平均勤務時間を下記に紹介します。
男性医師 |
約57.3時間 |
女性医師 |
約52.1時間 |
(出典:厚生労働省「医師の勤務実態について」)
なお上記の表における勤務時間とは、「診療時間」「診療外時間(指示なしを除く)」「宿直・日直中の待機時間」を合計した時間のことです。
男性医師・女性医師ともに、労働基準法で定められている「1週間に40時間」の上限を超えていることが分かります。週5日勤務の場合は、1日あたり約10.4~11.4時間も勤務している計算です。
医師の中には週60時間や週80時間を超えて働く方もいます。週60時間・週80時間以上で働く医師の割合は、下記の通りです。
週60時間以上 |
週80時間以上 |
|
男性医師 |
41% |
9% |
女性医師 |
28% |
6% |
(出典:厚生労働省「医師の勤務実態について」)
また、1週間あたりの勤務時間は20代~30代のような若い医師ほど長い傾向にあります。若い医師は夜勤・宿直を任されたり、勉強会への参加をしたりすることが、勤務時間が長くなる原因と考えられます。
2. 医師が「激務」と言われる5つの理由
医師の仕事が激務であることは、勤務時間の長さだけが理由ではありません。医師の仕事に共通するいくつかの特徴が、医師が「激務」というイメージを形成する原因となっています。
ここからは、医師が「激務」と言われる5つの理由を挙げて、それぞれがなぜ激務につながるかを解説します。
2-1. 夜勤・当直勤務が多い
医療機関では救急搬送や患者さんの容態急変に備えるため、夜勤や当直勤務のシステムがあります。
夜勤は、夜22:00~翌朝7:00のような時間帯で働く夜間のシフトです。日勤シフトの中に不規則に夜勤が挟まっていると生活リズムが乱れ、体調を崩す原因となるでしょう。
また、医師が担当する当直の中には、日勤の後に夜の当直を行い、翌日も日勤をこなす36時間勤務のケースがあります。身体をしっかりと休める時間がなく、心身ともに疲弊する働き方です。
身体への負担が大きい夜勤・当直勤務が多いことが、医師の激務につながっています。
2-2. 急患・急変対応により勤務時間が変動するケースが多い
急患が運ばれてきたり患者さんの急変が起きたりしたときには、医師は治療・手術など適切な対応を取らなければならず、勤務時間が変動します。
特に規模の大きい病院に勤務する医師の方は、急患・急変対応により勤務時間が変動するケースが多くなるでしょう。状況に応じて残業をする日が多くなると、家族との団らんや自分の時間を持てなくなり、精神的な余裕が失われてしまいます。
また、急患・急変対応があったとしても、普段の業務が減るわけではありません。イレギュラーな業務と並行して普段の業務も進める必要があるため、医師は激務になりやすい傾向があります。
2-3. 突然のオンコールにも対応しなければならない
患者さんの容態はいつ急変するか分からないため、突然のオンコールはいつでも起こり得ます。帰宅後や休日にもオンコールに対応しなければならない点が、医師が激務となる理由です。
容態の安定していない患者さんが多い急性期病院では、毎日のようにオンコールがある職場が少なくありません。自宅でもオンコールに備えて待機しなければならないため、心身を休める時間を取れず疲弊する方もいるでしょう。
2-4. 慢性的な人手不足により他科のサポートもしなければならない
近年の医療現場は慢性的な人手不足となっていて、医師が異なる診療科のサポートもしなければならない職場が増えています。自分が担当する診療科の業務だけでも大変なのに、他科のサポートもしなければならない点が、医師の激務につながっています。
医師が他科のサポートをする場合も、自分の診療科の業務をおろそかにすることはできません。医師1人あたりが担当する仕事量が多くなって、残業を含む超過勤務が発生しやすくなります。
また、超過勤務が常態化する職場では医師の離職が起こりやすくなり、残っている医師の負担がより増えてしまうという悪循環も生まれます。
2-5. 給料が割に合っていない
医師は高収入の職業というイメージが持たれやすいものの、実態は若手医師を中心として意外と薄給で働いている方が多い傾向です。「給料はそこまで高くないのに、責任や業務は重くのしかかる」という気持ちが、医師の激務というイメージに結び付いています。
また、組織内で高い給料をもらっている方も、より重い責任や大変な仕事を担っています。医長や診療科部長などの病院全体に影響する業務を担っている方であっても、業務の大変さに比べて給料が思ったより低く、「医師は激務だ」と感じることがあるでしょう。
3. 激務でも医師を続けられる理由は「やりがい」
仕事内容が激務であっても、辞めずに続ける医師が多い理由は「医師ならではのやりがいが多い」ためです。
医師が日々の仕事でやりがいを感じられる瞬間を3つ紹介します。
●回復した患者さんに感謝されたとき
医師は病気やケガの治療が行える職業であり、回復した患者さんの笑顔や感謝に出会えます。毎日の業務や高度な医療の勉強は大変であるものの、患者さんから感謝の言葉をもらったときに「医師を続けてよかった」とやりがいを感じられます。
●人命の大切さを感じられたとき
医師が行う治療の中には人命を左右する性質のものもあり、仕事を通じて人命の大切さを感じられます。難しい手術に成功して患者さんが一命を取り留めたり、治療が功を奏して患者さんの意識が回復したりしたときに、医師という仕事の意義を改めて感じられるでしょう。
●高い社会的地位を実感できたとき
医師は社会的地位が高く、生活する中でさまざまなメリットが得られます。医師の肩書を持つことで、人と交際する際に信頼してもらいやすくなり、金融機関のローンを組むときにも有利です。仕事は激務であるものの、高い社会的地位による恩恵を享受できたときに「これからも医師として頑張ろう」という意欲が持てます。
4. 2024年の法改正で医師の働き方はどう変わる?
激務に悩んでいる医師の中には、2024年4月から施行される「医師の働き方改革」に注目している方も多いでしょう。
医師の働き方改革とは、常態化している医師の長時間労働の改善や、持続可能な医療提供体制の維持などを目的とした制度のことです。2021年に公布された「医療法の一部を改正する法律」で医師の働き方改革は進められていたものの、2024年の法改正からは本格的な働き方改革がスタートします。
2024年の医師の働き方改革によって最も大きく変わるポイントが「時間外労働の上限規制」です。
従来まで、医師は業務の特殊性から残業などの時間外労働の上限規制がありませんでした。しかし、2024年4月以降は時間外労働の上限規制が適用され、診療従事勤務医であれば年960時間の上限が設けられます。時間外労働に上限ができることにより、医師の激務は改善が見込まれるでしょう。
(内部リンク:【2024年】医師の働き方改革とは?3つのポイントと必要な取り組みも)
しかし、法改正後にできる上限も、一般企業と比べると規制は緩いものとなっています。上限である年960時間、つまり月80時間の時間外労働があり得ると考えた場合、激務と言える水準であることに変わりはありません。
また、医師の業務は人間の労働力に大きく依存しており、労働集約型の働き方です。年齢を重ねた場合、激務に耐える労働集約型の働き方は難しいと考える方が多いでしょう。
高収入の医師であれば、資産から利益を生み出す「資本集約型」のビジネスモデルを築くことは難しくありません。激務の改善を考えている医師の方は、転職や開業はもちろん、資産運用による資本集約型のビジネスモデルへの転換も視野に入れることがおすすめです。
まとめ
医師は平均勤務時間が50時間以上と長く、激務の職業です。
医師が激務と言われる理由には、夜勤・当直勤務の多さやオンコール対応の大変さなどがあります。仕事量や重い責任に対して、給料が割に合っていないと感じる方も多いでしょう。
2024年の「医師の働き方改革」施行後も、激務である医師の働き方は大きく変わらない可能性があります。医師の激務を改善するには、資産運用などに代表される資本集約型のビジネスモデルへの転換を考えましょう。
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